Proof of absence

美しさとは何か。それは人の心の奥底に響くもの。 ただ目に映る形や色の
調和だけではなく、感じるもの、 触れるもの、心が震える瞬間に宿るもの。
 
美しさは光の揺らぎの中にあるのかもしれない。あるいは陰の静寂の中にあるのかもしれない。
静かな水面に映る月の淡い輝きを見た時、風にそよぐ草花の柔らかな動きを感じた時、
夜の闇がすべてを包みその深さに心が溶けていくのを知った時、誰かが誰かを思いやる優しさの
一瞬に立ち会った時。そこには、言葉にしきれない美しさが漂っている。
目には見えないけれど、確かにそこにある想いの中に。
 
「美しい」と感じる瞬間、それは理屈ではなく心が受け取るとき。
目に見えるものの中にも、見えないものの中にも、静かに息づきそっと存在している。
受け取る人の心を打つ美しさ、悠さんの手から生まれるものにそんな美しさを感じています。
 
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河合悠展
「Proof of absence」
 
2025年3月29日(土)~4月6日(日)
13:00 - 18:00 会期中無休
3/29(土)・4/4(金)・4/5(土)|21:00まで
在廊日|3/29(土)・3/30(日)
 
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珈琲のび
「出張珈琲」
 
深煎りだけの珈琲屋「珈琲のび」による出張珈琲。
飲み物を片手に作家と語らい、作品展をゆっくりご覧ください。
 
3月29日(土)
13:00-21:00
 
 

 
 

|河合悠|   @yukawai
長野県の山あいの地にアトリエを構える。造形、絵画、蝋燭、ライブパフォーマンスなど。
生活の端から生まれ出る灰や、捨てられてゆく物などを素材に作品制作を行う。


 
 

YOSHIE ISHIGURO

2022年8月に「LO展」として開いていただいてから早2年半。
今回は自身のブランドとしてスタートした「YOSHIE ISHIGURO」として、
ファーストコレクションの中から様々なバッグをご覧いただけます。
今展ではnormが始まって以来初となる、会場構成をthe officeに手掛けていただきます。
今展のためにつくっていただく什器など、YOSHIE ISHIGUROのコレクションを
会場ごとお楽しみください。
大部屋のYOSHIE ISHIGURO、小部屋にはLOのアイテムが並びます。
新学期目前、新しい気持ちで春を迎えるきっかけになれば幸いです。
 
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YOSHIE ISHIGURO
About Design
 
『YOSHIE ISHIGURO』はバッグ制作のために革と対峙する膨大な動作(作業)から質感や触感
などの物質的な感覚を掘り下げ、そこから面白いと感じる作業プロセスを抽出しコンセプトとして
掲げる。そのため、完成したコレクションを発表するだけではなく、デザイナー自身のイメージの
視覚化とインスタレーションのようなプレゼンテーションを交え、フィロソフィーの共有を重ねて
いる。バッグブランドでありながらプロジェクトのような側面があり、ファーストコレクション
ではその本質となるプロセスを[折、連続・拡張性、重・離、多角的、伝統的技法、装飾、色覚]
の端的な言葉と結びつけデザインに落とし込んだ8型を発表した。今後、この言葉が作品を構成する
核となり、イメージを膨らませながらコレクションを発表していく。
 
デザイナーの石黒由枝はビスポークの世界からキャリアスタートし、クラシックな製法でのプロセス
は得意としながらも “言葉をイメージに落とし込み、動作(作業)を簡潔にして表現する楽しさに惹き
つけられている”と語る。例えば構築的なパターンを引かずに正方形の紙をつまんだり、折ったりしな
がら手を動かす。紙上に無造作に引いた線や点をなぞり、折りシワやヒダや歪みを加え装飾するかのよ
うな実験を繰り返す。この一連の動作の中から生まれる偶発的な形がアイコニックな『YOSHIE
ISHIGURO』のバッグの原点となる。
 
ミニマルで特徴的なルックスである一方で、バッグの本質的な目的である実用性は排除することの
ないニュートラルな思考は、経験に裏打ちされたパターンメイキングに現れている。手に持つだけ
で纏う空気が一変する美しいフォルム。シンボリックでありながらデイリークローズにも寄り添う
特別な魅力を持ち合わせる。
 
text|Rie Maetani / photographer | Mitsuyuki Nakajima (TO SEE inc.)
 
 
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YOSHIE ISHIGURO展
 
2025年3月8日(土)~16日(日)
13:00-18:00 会期中無休
8日(土)・14日(金)・15日(土)|21:00まで
在廊日|8日(土)・9日(日)・16日(日)
 

   
   

 
|YOSHIE ISHIGURO|   yoshieishiguro.jp
最高級革を扱うビスポークバッグで培った技術とそのセンスに裏打ちされた構築的な形を得意とし、
デザインから縫製までを自ら手がける石黒由枝が、2022年よりコレクションブランドとして立ち上げた
『YOSHIE ISHIGURO』はアートピース性を意識したよりクリエイティブな思想へアプローチをして
表現する。そのどれもがアイコニックでありながらユーティリティを細部にまで配慮した繊細な側面が
あり、その共存こそブランドの特徴でもある。

 


 
 

十年

「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」が歩んできた10年。
積み重なる季節とともに、見つめてきたもの、手に触れてきたもの。
今回で6回目となる彼らの展示。normのオープン間もない頃
まだ不確かな足取りの中で初めて展示を開いてくれたお二人、
大切な記憶のひとつです。
 
この展示が彼らの10年の歩みを映し出し、
また次なる時間へと続いていく場となれば幸いです。
 
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はいいろオオカミ+花屋西別府商店展
「十年」
 
たくさんの出会いと経験に恵まれて、突き動かされる様にたくさんの作品を作ってきた。
束の間の十年。
その時間と経験のあゆみ、いまこの瞬間の僕たちを。
 
2025年2月15日(土)~24日(月)
13:00 - 18:00 会期中無休
 
21日(金)・22日(土)|13:00 - 21:00
23日(日)|13:00 - 17:00
24日(月)|11:00 - 17:00
 
在廊日|15日(土)・24日(月)
 
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西別府久幸
「滞在制作」
 
西別府さん滞在中はnorm店内にて滞在制作を行います。
初日に制作を始め、23日のライブ中に作品を完成させます。
 
2月15日(土)・23日(日)
 
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橋本秀幸×西別府久幸
「Live Installation」
 
橋本秀幸さんのピアノ演奏と共に、西別府さんが滞在制作の作品を仕上げます。
また、ライブ参加者さまに先行して、うぐいすと穀雨によるパンの販売を行います。
 
2月23日(日)
18:00 open / 19:00 start
¥3,500+1 drink
drink|うぐいすと穀雨
 
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うぐいすと穀雨
「パンの出張販売」
 
東京雑司が谷にあるパンと珈琲のお店「うぐいすと穀雨」の鈴木菜々さんに
お越しいただき、パンの出張販売を行います。
 
2月24日(月・祝)
11:00~(なくなり次第終了)
 
 
ライブのご予約・お問合せはinfo@norm-s.jpまで。
お名前、お電話番号、ご参加人数を添えてご連絡ください。
 
 

 
 

|はいいろオオカミ+花屋西別府商店|   haiiro-ookami.com
「古」と「生」対の要素が共存する一風変わったショップ。はいいろオオカミがロシアの
古道具、西別府商店が植物の仕入れをそれぞれに担当。店舗オリジナル作品の制作・ 販売と
日本各地にて展示会も開催。様々な組み合わせの妙をお楽しみください。


 
 

かたすみ

波が運んだ漂流物に手を伸ばし、流木と向き合う。
木や粘土を素材としながら、どこか浮遊感のある彫像たちは、
自身のかけらを削り取り、すりつぶしながら生み出したもの。
内側と外側の邂逅、覆っては剥がす、繰り返す度に存在の本質を浮かび上がらせる。
「ただそこにある」その佇まいは、私たちに静かに寄り添い、息づいていく。
 
宮武史郎さんの彫像を前にすると、存在そのものの静寂を感じる。
傷や欠けといった不完全さの中に、私たちは自然と心を鎮めるような感覚を見出す。
それは、どこかで失ったものへの愛おしさを呼び起こすからだろうか。
 
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宮武史郎展
「かたすみ」
 
2025年1月25日(土)~2月2日(日)
13:00-18:00 会期中無休
25日(土)・31日(金)・1日(土)|21:00まで
在廊日|26日(日)
 
 
|宮武史郎|
香川県出身、名古屋市在住。
人形劇団に在籍しながら、自分の手元に漂泊してきたモノと対話し、
何かを表すことをしている。


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